映画「ジョゼと虎と魚たち」ネタバレ感想~貧乏OLしろみそは旧作108円の映画を借りる②~

映画「ジョゼと虎と魚たち」ネタバレ感想~貧乏OLしろみそは旧作108円の映画を借りる②~
スポンサーリンク

今回は映画「ジョゼと虎と魚たち」の感想を書きます。
ネタバレもしています。

映画「ジョゼと虎と魚たち」のネタバレ感想

あらすじ(Wikipedia引用)
恒夫(妻夫木聡)は、雀荘でアルバイトをしている大学生。最近、卓上で話題になっているのは近所に出没する婆さんのこと。婆さんはいつも乳母車を押して歩いている。
恒夫はある日、偶然乳母車に乗っているその少女に会った。それが、ジョゼ(池脇千鶴)との出逢いだった。

LINEスタンプゆるねこ一揆

「障害者との恋愛を綺麗事にせずに描いている」という程度の事前情報のみで観ました。
原因不明の足の障害を負い、祖母によって世間から隠されるように生きてきたジョゼと、恋愛を遊びのノリで楽しむ年頃の大学生の恒夫、そんな二人の出会いと恋愛と別れを描いた映画です。

 

この映画は、二人が出会ったこと、そして別れたことが二人にとってすごく大切だったんだと言いたいんじゃないかなと思います。
というのも、この映画の中で、二人の心に何の曇りもなく幸せな時期の描写はあまり長くないからです。
勿論描かれていないだけで、実際は二人は幸せな時間を過ごしているのは間違いないですが、あんまりそこには尺が取られていません。

 

恋に落ちた恒夫とジョゼだったけれど、だんだんとお互い噛み合わなくなり、別れを迎えてしまいます。
これに対して「切ない」とか「恒夫ひどい」という感想も目にしましたが、私が観終わって最初に抱いた感想は「ジョゼ、良かったね」でした。
恒夫と会っていなかったら、ジョゼはずっとおばあちゃんの言う「壊れもん」のまま、外の世界と触れる本当の喜びも知ることなく、車椅子に乗って外へと飛び出すこともしなかったと思います。
だから、最後は別れることになっても、恒夫との出会いはジョゼの人生には大切な出会いだったと思います。
精神面でも、生活面でも両方の意味で。

 

だけど正直言って、恒夫でないとダメだ、とは思いませんでした。
肉体的なつながりや、これまでにしたことのなかった経験をした、そのことはジョゼにとってインパクトが大きかったと思うし、恒夫によって「愛される」ということを知り、ジョゼの気持ちに大きな変化が現れたのは間違いないと思います。
恒夫の物怖じしなさや好奇心の強さ、行動力があったから、隠れて生きていたジョゼを日の当たるところに引っ張り上げることができて、二人の距離が縮まったのも事実です。
けれども恒夫じゃなきゃ……と言う見方をしていなかったので、最後別れてもそんなには悲しく感じなくて、むしろ恒夫の方が気の毒に感じるくらいでした。

LINEスタンプゆるねこ一揆

恒夫も障害を持つジョゼがただ面倒臭くなって別れを選んだわけでは決してなくて、他の女性で心を埋め合わせつつも苦しんで、涙を流しています。
今まで遊びの恋愛を楽しんでいた恒夫が、遊びではない恋愛を知り、成長もしたと思います。
幸せだった時期の「俺、何か今泣きそうだ」という台詞も、遊びとは違う重さを感じました。

 

印象的なのは、物語終盤、別れを予感したジョゼが自分の存在を小さな貝殻に例えて恒夫に語りかけるシーン。
ここで私は、恒夫の情に訴えるようなことを(本人がそのつもりかはさておき)言うのかなーと思っていました。
だけどジョゼは「(あんたと別れてまた迷子の貝殻に戻っても)まぁそれもまた良しや。」と締めました。
もしかしたら、恒夫が自分を捨てることを気に病み過ぎないように慮っての言葉だったのかもしれないけれど、意外に感じられました。
今まで知らなかったさみしさを知ってしまったから、恒夫と別れても今まで通りの生活には戻れないのに、それを分かって言ったんですよね。
ジョゼは弱いところももちろん持ってるけど、それ以上に強さが感じられたシーンでした。

 

「障害者の女性と衝撃的な出会いを果たし恋に落ちたが、いろんな意味で重さに耐えきれなくなり別れる」と、あらすじを極端にざっくり書いてしまうと、なんとなく女性側がかわいそうな物語に見えます。
でも、この映画の結末を観ていると、ジョゼの方が強さと希望を感じさせる終わり方であるのに対し、恒夫の方はこの出来事を吹っ切ったとしても、この時感じたやるせなさとか無力感みたいなものは消えずに残りつづけるんだろうなぁと、かわいそうに思ってしまう終わり方なんですよね。
障害者であるという特徴を抜きにしても、この映画ではジョゼの存在感がバリバリ立っています。
そこが他の映画と違う、この映画の特徴かもしれません。
まぁそんなにたくさんの映画を知ってるわけじゃないけどね!

LINEスタンプゆるねこ一揆

大げさな音楽などで泣かせようとはせず割と淡々としていて、でも決して軽いものとしては描いてないところが印象的で、明るい話ではないのに不思議と気に入った映画でした。
二人がよりを戻したという説もありますが、私はどっちでもいいんじゃないかなと思います。
どうでもいい、という意味ではなく。

 

ていうか、エロい映画だなぁ。
上野樹里、十代のめちゃくちゃフレッシュだった時期にこんな映画(褒めてる)に出て大丈夫だったのだろうか。
あと、この映画の池脇千鶴のヌードに対してがっかりおっぱいとか言われてましたが、私は作られた感じがないリアルなバストで臨場感があっていいなぁと思いました。

LINEスタンプゆるねこ一揆

おしまい!

■こちらの記事もおすすめ■
映画「裏窓」ネタバレ感想~貧乏OLしろみそ、旧作108円の映画を借りる~
映画「ルームメイト」ネタバレ感想~貧乏OLしろみそは旧作108円の映画を借りる③~

ゆるねこ&ゆるくまLINEスタンプリンク用

スポンサーリンク